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インフルエンザ流行株の最新情報 2019年2月18日 

インフルエンザ流行株の最新情報

今シーズンはA型の流行でスタートし、当初はA/H1N1pdmが優位でしたが、年明けからA/H3N2が増えました。第4週以降A/H3N2が優勢ですがこの2週間の報告は減少しています。B型の報告はわずかです。
(東京小児科医会公衆衛生委員会では、インフルエンザウイルスの分離株の解析を東京大学医科学研究所ウイルス感染分野(港区)と共同で行っています。定点は足立区、板橋区、豊島区、港区です。なお、この解析報告は流行株の情報提供が趣旨であって、患者発生数を反映するわけではありませんので、ご了承ください。)
2018/2019シーズン 東京小児科医会 インフルエンザ流行株解析

(第6週は中間報告)

A/H1N1pdm A/H3N2 B/Yamagata B/Victoria
50 3 0 0 0
51 9 1 0 0
52 10 2 0 0
1 2 4 0 0
2 7 12 0 0
3 10 23 1 1
4 15 37 2 0
5 7 26 0 0
6 3 18 0 0

ゾフルーザ®服用中の耐性株について

キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ®)の臨床試験では、その服用によりインフルエンザウイルスのPA蛋白質の38番目のアミノ酸に変異が検出され(I38T/M/F)、この変異がウイルスのゾフルーザ感受性低下に関与することが明らかになっており、国立感染症研究所からA/H3N2ならびにA/H1N1pdmにこのゾフルーザ耐性株が認められたことが報告されています。https://www.niid.go.jp/niid/ja/influ-resist.html 

現在、東京大学医科学研究所ウイルス感染分野と東京小児科医会公衆衛生委員会との共同研究で行っているゾフルーザ服用患者からの継続的なウイルス分離でもゾフルーザ耐性株が検出されましたのでご報告させていただきます。

対象はゾフルーザ投与前と投与後3日目以降分離解析できた基礎疾患のない3歳~16歳の8症例。
H3N2の5例中1例で耐性株検出(5歳、ワクチン接種歴なし)
H1N1pdm 3例中2例で耐性株検出(8歳、ワクチン接種歴あり、16歳、ワクチン接種歴なし)

私どものこの共同研究では会員の皆様のお役に立てるよう逐次把握できた事実のみを提供させていただきます。今後も継続して基礎的、臨床的な検討を行い、会員の皆様の第一線の臨床現場はもちろん、他の領域の先生方にも資するデータを蓄積してまいる所存です。